サイレン

上映前の告知番組では、音の聞こえ方にものすごくこだわったといっていたので、わくわくしながら映画館に行ったのだ け ど。私の行ったところは、「…音が前から聞こえる」といった感じだったので、怖かったけども耳元でぐるぐる音がまわってる感じというのは、さっぱりだった。
以下、内容にふれますのでご注意をば。
個人的に、ああいう終わり方はすごく好きです(根暗・笑)。途中、これでハッピーエンドとかだったら嫌だなあ、と思っていたのでよかった。でもココリコ田中さんが演じていた先生は可哀相だったな…あんな良い人だったのに(涙)。あと森本レオさん! 私が一番、映画の中で「ぎゃああああ!!」と思ったのはこの人のシーン。一瞬体かたまったし…めっちゃびっくりした。ココリコ田中さんもそうだけど、見た感じや雰囲気がおっとりした人が、恐ろしげなメイクや演技をするのは、ものすごく人に恐怖心を与えるなあ…。ギャップがそうさせてるのだろう。
た だ し。
ストーリーは結構穴ぼこだらけで。あれは? これは? といった疑問がものすごくたくさんあります。それに、そもそも設定に問題が…。サイレンが聞こえる人を外に出してはいけない…というのが真相だったけど、前例は一件だけだし、そもそもそのような人はそうそういないだろうと。そう思った。
よくわからなかったことリスト。
・あの儀式みたいなのは一体?(奇声あげて動き回ってたやつ)
・サイレンが聞こえる人は皆、村人があのように見えてしまうのか。病気の一言で片付けていいのか?
・じゃああの不気味な村人は一体何なのか。
・不老不死は、ただの伝説だったのか。
・途中と最後に出て来たサイレンが聞こえる(と思われる)おじさんの存在意義。
・そのおじさんも不気味メイクで出て来たのは何で?
・全く同じ外見の人が大勢いるのは、偶然で済ませてしまっていいの?
・4度目のサイレンの後云々について…あの女の子の場合、昼間に殺戮を行ったってことになるんか? 昼間は普通の状態を保ってられるんじゃないかい?
・そもそもサイレンについての知識を教えたからこそ、サイレンが聞こえてくるようになったんでは? もともと心が弱っているのだし。
こんなところかな。もっと出てきそうだけど。
細かいとこを無視すれば、映画としては面白いものでした。