封印再度

封印再度 (講談社文庫)

Ｓ＆Ｍシリーズ五作目。ここまで読んでも、犀川と萌絵のビジュアルが自分の中で想像できない（笑）。誰かイラスト描いてる人いないかな、見てみたいわ〜。
今回の二人の進展度は、かなりのもんだったね。ま、犀川が罠にはまったんだけど。ちょっとねー、エイプリルフールにしては悪質というか、だめっすよそれは、的な（笑）。結果オーライになったからいいものの、ないわーと思った。でも、萌絵が後悔せずむしろ勝ったとすら思ったことは、理解できんでもない…かも。手に入れたもん勝ちだもんね…。
いやしかし、犀川の暴走（？）ぷりは興味深いね。まさかの行動だったよ。この点に関しては、萌絵のいたずらＧＪといったところか。
さて。今回はいつにもまして萌絵が行動力に溢れていた。…というよりやりすぎて引いたよ。一般市民が刑事のフリして操作とかね…県警のトップが叔父だからちょっと窘められるだけだもんなー。そんなのありかい。
ストーリー。どう書いたもんかね。日本画家・香山の家に代々伝わる、何をしても開けられない箱・どう考えても取り出せない鍵の入った壷の謎にまつわる変死事件。それは、50年前にも起こっていた。二つの家宝が存在する意義と謎の答え。そして二件の家主死亡事件は、事故なのか自殺なのか他殺なのか。また萌絵がしかけた悪戯とは（笑）。なーんかうまく書けんなー。めっちゃ裏表紙のあらすじを参考に書いたし…（笑）。
今回も、本当の事件の真相はあやふやな感じで終わったな。でも、そういうの嫌いじゃない。正解かどうかわからない、と前置きをした上で仮説を言い、その真偽がどうなのかは不明…というものなので、個人的にはありだと思う。終盤の、犀川と婦人の会話は好きだった。大人の香りが漂ってる感じ…いいね。
ちょいとネタバレ書くんで未読の方は下記に注意。たいしたことじゃないけど。
蔵の扉が閉まるというトリックで、学生時代に住んでたアパートのドアを思い出した（笑）。一度も引越しをせずずっと住んでいたのだけど、いつだったか、ドアのペンキを綺麗に塗りなおすという作業があってね。どこの部屋もそうだったかは知らんのだけど、そのペンキがくっついてドアがなかなか開かないという事態になったことを思い出した（笑）。鉄製のドアでもともと重かったのに加えて、そんなことになったから、ドアを開けるのでえらいカロリーを使った（笑）。結局部屋を出るまでずーっとそんなだった…。…て、トリックとそんな関係なかった（笑）。