スウィーニー・トッド

●あらすじ
静かで、しかし断固たる意志を持つ理髪師(ジョニーデップ)が、パイ屋の女性の協力を得て、妻と自分の人生の復讐をする話。R-15。

●感想
*ネタバレ注意*
オープニングがよかった。…と言うと危険かな。ダークな色と血の色が視的に刺激的なのだけど、綺麗だったな…。
全体的に映像のグレーさが綺麗だった。ティムバートンといえばコレ、てイメージがあるけど、やはり。お化けのようなメイクがしっくり馴染んでて。途中、明るい日の下での場面があったけど、何という違和感(笑)。
あと、サスペンスとミュージカルの融合は初めて見たけど、なかなか良いかも。ダークさと残酷さが軽減されるような気がする。やはり音楽というのはすごい。ジョアナ役の女の子、めちゃ歌がうまくかった。ジョニー・デップの歌声も初めて聞いた、ドキドキ(笑)。ミュージカル嫌いの人は、苦手かも。こういうのは。タモリのように、「何でいきなり歌いだすのか」て思っちゃう人は(笑)。
ストーリーに全然関係ないけど、ジョアナに一目惚れした船乗り青年が、ミラ・ジョボヴィッチに似てた(笑)。んでジョニー・デップは! やっぱり素敵やった! うっとり…。普段は気の抜けた感じなのに、人を殺す時はギラリとした目になって、たまらんかったね…。でもやっぱり、歌声より喋る声のほうが好きだ…いい声だわ…。あと、悪〜い笑顔もかっこいい…(笑)。
さて、内容の感想だけど。
愛する妻と、自分の人生の復讐に静かに燃えるトッド…15年の長い年月の間に、復讐以外の思いが無くなってしまったのか、関係ない人を殺害しまくるのはなかなか…衝撃的。しかもその肉をパイにして食わせるってのがね…これはR-15だなと。しかもそれで店が繁盛するし、ひぇぇーーー……。
終盤までは淡々と進んだ印象だけれど、山場の終盤はスピーディーだった。トッドは仇である判事、その部下(?)、パイ屋をうろつく浮浪者の女性を次々と殺し、色々と協力してくれたラベットすら轟々と燃える釜(オーブン?)の中に放り込み…。でも結局、トッドを不審視していた少年トビーの手にかかって死んでしまう…。浮浪者の女性は死んだと思っていた妻であったりと救いがなかったけれど…その娘を手にかけることは無かったし、籠から逃れられ船乗りの青年と一緒に逃げられた…と思うので、そこだけが救い…なのかなあ。
いやそれにしても、女性陣の衣装がセクシーだった。胸が…こぼれおちそう!みたいな…(笑)。…羨ましい…(笑)。