まどろみ消去

まどろみ消去 (講談社文庫)

森氏の短編集。わくわくしながら読んだ…が。本を読むのが苦痛なのは久しぶりだったかもね。この方は短編を書くにはちょっと…不向きなんではないかなと。面白い作品があまり…いやほとんど無かった。
何と言うか、こんな感じの話が書きたかったんだろうなあというのは分かるんだけど、ひじょーに中途半端。中には、何が書きたかったんと感じたものも。残念な短編集だった。
萌絵が出てくる短編は「ミステリィ対戦の前夜」「誰もいなくなった」で、ちょっと安心しながら読んだけど…ダメだったなあ。ただ、犀川がちょっとしか出なくて、萌絵とサークル仲間がメインていうのが良かった。新鮮。
シリーズ通して、大学生・大学の雰囲気がすごーくいいよなあ。思い出す。ああ、そうだったそうだったと。自分はサークル活動してなかったし、ゼミ室にも用がある時以外行かなかった大学生だったけどね（笑）。
批判的なことばかり書いてしまった。中でもこれはまぁ、いいかなと思ったのが「悩める刑事」の1篇かな。逆に、何これ？？？？？と思ったのが「何をするためにきたのか」「心の法則」かな。
講談社文庫では、もう一冊短編集が出ているみたいだね。どうするかなー。