金田一「黒魔術殺人事件」「短編2編」

一気に二冊も発売されててびびった(笑)。やっぱ面白いんで毎回買う。
ただね。この、新シリーズ(?)になってからは黒幕が誰か最初から分かってるから、いまいち面白さにかけるような…。高遠好きだけどさ…(笑)。
ミステリ小説は登場人物の会話を楽しむ、こういう漫画はトリックを楽しむ、と小説と漫画の楽しみ方の違いが自分にはあるみたい、ということが最近判明。なるほどー。
しかし、だ。いつまでたっても金田一のきれいごとは好きになれん。「そんなことをしても、誰も喜ばない!」こういった類の言葉、大抵言うけども…ガキに何がわかる。と。犯罪推奨なんてするわけが無いけれども、口を挟むのはどうかと思うんだ…。また犯人が涙を流してその言葉を受け入れるのも、ちょっと。
ただ。長い時間抑えきれない怒りをもち、苦悩してきたからこそ、こんな単純な言葉すらすっと入ってきてしまうのかもなあ、と思ったりもする。殺人を犯す程その人物を思いやっていたわけだから。久しぶりの短編。高遠が絡んでこないし、どっかの村とか屋敷とかでの事件でもないから、楽しく(?)読める。
一つ目の碁の話の方は…。動機、こんなんあり得ることなのか?!とちょっと疑問。もしあるんなら、とんでもない話だな。一時の気の迷いとかあったけど、許されんだろー。アホすぎる(殺された方)。
もう一つの話。原作者、先生と生徒が恋人関係だったていうの好きだね(笑)。