優しい密室

優しい密室 (講談社文庫)

優しい密室 (講談社文庫)

ブックオフで買った古い作品。この人の本を読むのは初めて。
伊集院なる探偵のシリーズもの第2弾。第1弾は売ってなかったんで、まぁいいやと2作目から。
いやー。古い時代の作品だから当たり前なんだけど、スケバンだとか二つ名だとか、何か見てて恥ずかしくなる単語が(笑)。
ワトソン役(…?)として女子高生のカオルが一応主人公で出てくるけど、何かいけ好かない…。太ってて、メガネかけたオタ女みたいなのを想像してしまった。事件を推理する時の考え方もキモイ。かなり理不尽な感想だが…。それを思うと、伊集院探偵って器がでかいなと…。
ストーリーは密室殺人の解決と犯人探し。舞台は女子高。不良女子高生がいたり、憧れ対象の才女がいたり。ミステリとしては何ともあまり起伏のない感じだったような。
タイトルの理由にもなった密室、別に優しくはなくね?と。犯人の思惑に比べればかわいそうではある…のかもしれんが…伊集院も怒りすぎなような。哀れな男もアホだし、犯人はバカ女だったということで。
ただ、課長刑事が最後に言った「近頃が情緒欠損している人間が増えた。残念ながら、これからそういう犯罪が増えるんでしょうな」というセリフは、ああ…確かにそうかもね、と。身勝手な犯罪ね…。当時は無い(少ない)とでもとらえられるけれど。…どうなんでしょね。