賭博破戒録ーカイジー 11〜13

賭博破戒録カイジ(13)<完> (ヤンマガKCスペシャル)

賭博破戒録カイジ(13)<完> (ヤンマガKCスペシャル)

ついに破戒録終了。
「沼」攻略も、カイジ達に運が向いたかと思えば、そうでもなかったりと、まるでジェットコースターのような展開だった。途中でもうどうしようもなくなって、カイジがほろほろの体で一条にすがるシーンはちょっと…無様だったな。最初、この人の描く泣き顔ってのは惨めさがすごく出てるよな…情けなさというか…。カイジがそんな表情をするのは、鉄骨渡りの時以来のような気がする。お金が底をつき、手持ちの数十万で「沼」をやらせてくれとすがる場面で、これは…どうなるんだろうとドキドキしたところに!
一筋の光…ッ。坂崎のおっさんがまた金を盗んできて、それで再挑戦。こん時だけ、おっさんが神に見えた(笑)。巻数はまだあったから続くんだろうけど、どうやってウン千万という大金を手に入れるんだろう…と思っていたところだったし。
そこからまた「沼」再始動。…完全に「運」としか言えないハプニングがカジノ側に起こり、まさかの…まさかの…ッ。三段クルーンに玉が何個もぐるんぐるんの図は、すごく気持ちが良かったな(笑)。その前に、三段目のクルーンの当たり穴から風が出てきて最後の妨害をする仕掛けがあったところは、鬼畜過ぎる!!!!!!と思ったものだけど。ついにはクルーンが玉でうまり、そして…大量の玉が当たり穴に入った!!
数億円ゲット。ついにやったな!!という気持ちにこちらもなった。どこぞのホテルでの酒盛りも物語の峠を越えたんだなあ、とほっとした気持ちで読んでたんだけど…。
さすがは帝愛にいた(いるんだっけ?)遠藤。卑怯。せっかく一生遊んで暮らせるような金を手にしたかと思いきや、大半をとられちゃったカイジ。貧乏神にでも取りつかれてんじゃね? 坂崎のおっさんも、呆然とするカイジに声かけて逃げたし。お前はちょっとくらい助けろや!と言いたい。
残り少ない金も(とはいっても大金)、地下の仲間+αを助けるためにほとんど使ったし、さらにその残りも皆で山分け。…お人好しすぎる。カイジって何歳だっけ。もっと黒くなってもいいと思うのだが…。優しいとか良い奴、じゃなくてもう、バカにしか見えなくなってくるよなあ。手元に残った最後のお金、10万もパチンコですったとか言うし、結局あんまり性根は変わってないのね…とがっくし。そりゃ帝愛の黒服も呆れるわ。
まあでも、これまでの借金も全額返済したwけだし、綺麗な身になったわけだ。…が。漫画の最後の方にある予告ページ見て「またかよ」となったわ。堕落しきったカイジが坂崎邸にいるとか。えっ、どういう経緯で? てか堕落しきったってまた? 何か読むのが怖いけど、次はどんなギャンブルが出てくるのか楽しみでもある…不思議な漫画だわ。