ZOO KEEPER 1〜2

ZOOKEEPER(1) (イブニングKC)

ZOOKEEPER(1) (イブニングKC)

動物園の飼育員の女の子・楠木が主人公。舞台は動物園。普通の職業モノ漫画かと思いきや、ちょっとだけ変わった部分がある。楠木には、あらゆる生物・物の温度が見えるという視力があって、人が怒ってるだとか緊張してるだとかも分かってしまうのだとか。そのおかげで、園から逃げ出した動物を探し出せたりと、飼育員としてはまだ未熟だけどなかなか役にたっている。そういう不思議能力は別にしても、まじめだし動物好きだしいい子や。
個人的にはこの子よりも、園長の方が不思議キャラ。つかみどころがない感じ。…キャラが安定してないとも言うのだろうか…。真面目顔の園長は目が怖いっす、楠木の不思議な力に対して妙に興味を持っているみたいだけど、分析したりしてるしやっぱりつかみどころがないなあ。
「動物園」というものに対しての作者の考えがちょっと伺えたりする。2巻の、経営が難しい動物園に園長がのりこんだ時のセリフ、「動物園は基本的に金食い虫 なくて生活に困る施設ではない 生き物を囲い込み見世物にする それらの疑問に対する答えは一つではない しかしーー それらの疑問を超える信念がなく! 信念を通す行動がないならっ!! そんな園などつぶれてしまえっ!!」が心に残ったなあ。なぜか楠木は震えてたけど、ここの園長はちょっとかっこよかった。3巻はこの経営難動物園の続きから。