大使閣下の料理人 22〜25

長いことかけて読んだこの作品も終わってしまった…さびしー。料理モノが好きで読み始めたけれど、外交・政治の話がガッツリで、読み応えのある骨太な漫画であった。ほのぼのした絵のおかげで、ヘビーな話もすらすらと読みすすめることができたなあ。あと、主人公・公の話し方も好きだった。ですます調の丁寧〜な言葉。「〜なのです」という言い方が結構多かった気がするなあ。かといって大人しい人物というわけではない、てのがよかった。
最終巻、どんな風に終わるのだろうとわくわくしながら読んだ。なんと、倉木大使が中国大使に任命され、その倉木大使から北京についてきなさいとの「命令」が公に…。これは受けるべきだろう!と思ったら、なんとなんと、断った。メタなこと言うと、漫画が終わるしそういう流れなのか…と思ったけど、残念だったなあ。「食の外交」をホテルでもやってやろうじゃないか、という企画に携わるほうを強く希望しているとのこと…なるほどなあ。読者としては、変わらず外国で腕をふるってほしい、と思ってしまうな。
結局、倉木大使をお客とした設宴で了解を得、中国には愛が行くことに。で、愛の後釜には萌だっけ、和食の料理人がつくことに。丸くおさまった! なるほどそれでいいじゃん、と思えた自分にちょっとびっくり(・ω・ ) あー、公が北京についていったバージョンの続きが読んでみたかったなぁー。残念!
面白かったな〜。もっともっと読んでみたかった!