遮那王義経〜7

遮那王 義経(7) (講談社コミックス月刊マガジン)

遮那王 義経(7) (講談社コミックス月刊マガジン)

7巻まで読。16歳になったところまで。
普段はあまり手に取ることのない歴史モノだけど、ふと気が向いて読み始めたら止まらない! しめるとこはビッとしめ、コミカルなとこは面白い。ただ、自分は大学で世界史を学んでいたのだけど(ごく一部)、日本の歴史は苦手で…この漫画がそういう視点から見るとどうなのかは分からん。ま、日本史がどうというより漫画を楽しんでいるからいっか、という思いがあるので無問題。
ストーリー。
牛若丸に顔も体もそっくりな旅芸人のヒョウタ。藤原家の者にみそめられ、以降替え玉となって藤原家のお屋敷、鞍馬寺で生活していくことに。親の顔を知らない子だが気丈で明るく、人のために命を捨てることを厭わなかったり、どんな人も色眼鏡で見ることのない器の大きさを垣間見せ、周りの大人達に認められ育てられていく(替え玉ということを知っているのはごくごく一部の者のみ)。方や本物の牛若丸は、命を守るため屋敷を離れてヒョウタとして(?)芸を身につけたり、成長してからは屋敷の蔵にずっと閉じこもり姿を見せない生活を…。蔵の中ではヒョウタのために兵法を教える文を書き続ける。
7巻は、16歳になったヒョウタ遮那王)と牛若丸が登場。子を殺され静かな凶器を身にまとった頼朝も登場。で遮那が頼朝に会うと言ったところまで…だったかな…? 頼朝側の人間が来て遮那を試したところまでは確か。
16歳になった牛若丸は美しく成長したけど、遮那はあまり…?(笑) もうちっとシャープないい男になって欲しかった(笑)。言葉遣いは良くなり、物怖じしない気丈さはそのままなだけに勿体ないのー。ずっと暮らしている鞍馬寺は以前旅行で行ったので、何かわくわくする(笑)。あのぐねぐね道に参ったことを思い出した…真夏で、汗ダラダラかきながら足にマメをいくつも作ったのだったなあ(履き物のセレクトミスだった)。それだけに、絵だけでなく実際の風景を思いながらストーリーを追えるので楽しい(今と昔じゃ違うだろうけれども)。
真面目モードの遮那や寺の僧など、目がいい、目が。すわってるけど威圧する目が。かっこいい。