八つ墓村

八つ墓村 (角川文庫)

八つ墓村 (角川文庫)

もってる本と表紙の画像が違う…何か嫌だな(笑)。黒背景にグレーで「墓」とあるやつ。
八つ墓村といえば有名ですな。頭に懐中電灯さして、刀でばっさばっさ村人を惨殺するエピソード。しかし何であんな有名なんだろう。そのスタイルの異様さから? それともこの作品自体がセンセーショナルだったから? ううむ。
さて。読んだ。ゴローさんverのドラマを、放送当時見てたんだったなあ。…すでに記憶はうすぼんやりとしておるが…。藤原竜也が洞窟の中で逃げ回ってた(?)シーンが妙に印象に残っておる。なんでやろ。あードラマ版もう一度みたいなあ。いつも原作読むより前に見るからどれくらい再現してあるのかは分からないけど、雰囲気がすごく好きだな。あまり昭和の空気は感じられないのだけど、平成でもない。独特の空気があるよなあ。
この作品…死人の数がすごい。次々と人が殺されていく…。主人公・辰弥が村に帰ってきたと同時に起こり始める数々の惨劇…身につまされただろうなあ…。終盤では村人達に追い回されて…どっちが鬼だ…ってこれ、「屍鬼」でも同じこと書いたっけ。
惨劇を起こした犯人はまさかの人物だった。ちょっと…びっくりしたわ。動機は色恋関連だったけど、…うーん、ツンデレだったってことでいいかな(笑)。色恋というか愛というか。女は怖いわ…自分も女だけどさ…(笑)。
ラストはまさに大団円! すかっとしたな〜。辰弥と典子の結婚・妊娠には驚いたけども。最初典子のこと「醜い」て印象付けたんではなかったっけ? 積極的な典子に軍配が上がったのか…やるなあ典子…。まあ、一緒に恐ろしい思いをしたり、そこで助け合ったりしたのが大きいのだろうけどねえ。
それにしても、双子の老婆…てだけで何か不気味なのはなぜだろう…(笑)。これが横溝ミステリだからかなあ。不思議だわ。…でも、このおばあさま達、可哀相だ…(涙)。