特等添乗員αの難事件1

莉子が主人公である「万能鑑定士シリーズ」の別シリーズがでるとは…。まさかの展開。書店で見つけて即買い。表紙の女の子(=主人公、絢奈)も可愛かったし(笑)。
莉子や小笠原も割りと友情出演(?)してて嬉しい。ロジカルシンキングの莉子に、ラテラルシンキングの絢奈。問題から答えに達するまでの思考方法が全く異なる二人だけれど、かつては落ちこぼれだったという過去は同じ、てのがいい。思考停止状態の現代人然とした絢奈だったが、いずれ莉子のように聡明になるのだと思うと、あまりイラッともせずわくわくして読めた。彼女を哀れに思ったイケメンエリート(失態して異動になるけれど)の口利きによって、勉強をする機会が与えられて…羨ましいったらないわ。ちゃんと勉強しておけばよかった、て社会人になってから痛感するよね…。
なかなか進展しない莉子&小笠原とは違い、イケメンエリートと絢奈は一作目でくついちゃった。わお。
最初の話なんで、絢奈が知識や知恵をつけ、無事ツアコンになり、徐々に実力をつけてゆくところにページがさかれていて、「一作目だし、事件は起こらないのかな?」と思っていたけれど、やはりこの作者、一筋縄ではいかん。海外を舞台に、またもありそうで無さそうでありそうな事件が起こった。添乗員のニセモン…本物だけど怪しげなツアー…がキーポイント。とはいえ何が起こるのかさっぱり想像もできないし、しても当たらないのがこのシリーズ(万能鑑定士含めて)の面白いところだな〜。しかし、莉子とともに絢奈は事件を解決。この瞬間はやはりスカッッッとする! m9(^^)まさにこんな気分…(笑)。